なぜ、起業家・経営者が価値観を明確にするとビジネスが飛躍するのか?(4)理念浸透でなく、理念融合で潜在能力を引き出す

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やる研レポート

なぜ、起業家・経営者が価値観を明確にするとビジネスが飛躍するのか?(4)理念浸透でなく、理念融合で潜在能力を引き出す

足立 裕亮

こんにちは、足立です。

『なぜ、起業家・経営者が価値観を明確にするとビジネスが飛躍するのか?』
今回は、”④理念浸透でなく、理念融合で潜在能力を引き出す” という観点についてお伝えしていきます。

 

 

ほとんどの企業が企業理念を元に事業展開をしています。
(中には形式的に掲げているだけとなっている企業も多いですが)

 

そして、企業理念・ミッションの実現に向けて戦略が組まれ、日々の仕事をしています。

 

 

一方で、企業の経営者・人事の方の約8割以上が、「社員のやる気がないんです、、、」「主体性を発揮させたいです、、、」という問題意識を挙げられます。

 

私は元々、前職で研修会社にいたのですが、そこでは、3000名を超える経営者、人事の方とお逢いし、8000名以上の研修受講者と接してきましたが、その中で、社員のモチベーションが上がらない、やる気がない、ということを嘆き、どうやったらもっと、(自社のために)自分から主体的に働いてくれるのだろう?ということに頭を悩ませています。

 

そして、もっとやる気に火をつけ、会社のために働いてもらいたい、という想いから、多くの企業が打ち手の1つとして行っているのが理念浸透という活動です。

 

理念・ミッションをより理解させたり、理念・ミッションに基づいた活動とはどんな活動なのか?を考えさせたりすることで浸透させて、会社の意に沿った活動をしていく社員になってもらいたいということです。

 

しかし、多くの場合、浸透し切れず、効果に疑いを持ち、継続しません。

 

そしてまた、どうやったらやる気になるのだろうか?と頭を悩ませることを繰り返すことになってしまいます。

 

 

どうしてこんな不毛なことになってしまっているのでしょうか?

 

実は、ここに大きな認識違いが起こっています。

 

その認識違いをここで解き明かしていければと思います。

 

そもそも、本当に、会社のために働きたい人はいるのでしょうか?

おそらく、「会社のためと働きたい!」というよりは、そうしなければ、生活をしていくためのお金を得るために働くという人が多いのではないでしょうか。

そこでの個人の働く意味としては、お金を得るために会社のために働かなきゃいけないという「とらえ方」になっていることでしょう。

すると、「やらなきゃいけないこと」「やるべきこと」としか思えず、取り組むことに個人的な理由・意味が持てず、後ろ向きになっていきます。
※詳細は、なぜ、起業家・経営者が価値観を明確にするとビジネスが飛躍するのか?(1)を参照ください。

 

だから、やる気が持てないのです。
だから、短期的なインセンティブなどを掲げても、やる気は一時で終わるのです。
だから、やる気を持ち続けるのが難しくなるのです。

 

そうではなく、人の本質から考えることが重要です。

 

それは、「価値観」=その人ならではの「行動の動機」であり「やりたいこと」
から考えるということ。

 

 

人は自分の「価値観」を満たし、「価値観」のために動き、「価値観」につながることであればメリットを感じます。

 

 

自分の「価値観」とつながっている仕事は、自然にやりたいことであり、自分から主体的に取り組んでいき、自然に没頭してしまうことになります。

 

個人にとっては、その価値観のために生きていきたいし、その価値観のために働きたい訳です。

会社の理念よりも、自分の「価値観」がやる気を発動させる根幹なのです。

 

そして、ここからが大事なことなのですが、それは「価値観」と仕事をリンクさせていく、ということです。

そのための方法として、仕事との関係性を変える2つの方法があります。

 

1つは、「価値観」と合致した仕事をする、ということ。

自分の「価値観」に直接つながりが見えている大好きなことを仕事にする、ということです。

「教える」ことが価値観であれば、「教える」ことを仕事のど真ん中に据えていくことですね。

あなたが提供サービス・商品の決める裁量を持つ起業家であれば、まさに実現しやすいでしょう。

 

もう1つの方法は、今の仕事、今の組織のミッションと個人の「価値観」とのつながりを見出していく、ということです。

「教える」ことが個人の「価値観」でありながら、今の仕事が事務職だったとしましょう。

普通に考えると事務職自体に「教える」という場面はなかなか見出せません。

事務職という仕事が「教える」という価値観を満たすために、どう役立っているのか?という問いから、価値観とのつながりを見出していくのです。

 

例えば、、、
・事務職の後輩・部下に仕事を教えるという場面がある
・資料の取りまとめの方法を教える
・懇親会やパーティーなどの段取りなどを教える
・求められているリサーチ結果を上司に教えることができる
・いつも社内の状況がわかるので、メンバーの調子や状況を教えることができる
・上位層が社内で実施しているセミナーや勉強会などの情報が入りやすく、自分が教える際の学びにするために参加できる

 

などなど、「教える」ということを軸に、日常では考えたことないようなつながりを見ていくことで、自分の中での意味「事務職」の意味合いが変わってくるのです。

 

すると、「事務職」という仕事が自分の「価値観」を満たすためにこんなに役立っている仕事である、ということが実感でき、今の仕事に感謝できるようになってきます。

 

そして、自分にとってやりたい仕事になっていきます。

 

同じように、個人の「価値観」と企業の理念・ミッションとのつながりを見出していくと、この会社にいる意味や理由が掴めていくのです。

 

すると、自分の価値観を満たすために、この企業というフィールドが活用できると思えるようになってきます。

 

自分のやりたいこととつながっている仕事に日々、携わっているんだという実感が持てるようになってきます。

 

 

そして、益々、やる気が上がり、自分の仕事に覚醒し、可能性が拓かれていくという好循環の輪が広がっていきます。

 

 

「理念浸透」というのはどこまで行っても、企業の都合を押し付けていることとなり、人の本質が活かされていないので人のやる気につながらないのです。

 

 

「理念融合」は、個人の価値観・ミッションを見出し、自分軸を持った上で、組織のミッションとつなげていくことで、人のやる気、そして結果・成果が全く変わってくるのです。

 

 

まずは、あなたとあなたと一緒に働くメンバーの個人の価値観を明確にされることをオススメします。

 

 

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