最高価値にリンクすることで、仕事のやる気が高まるということでしたが、他にも応用できる分野はあるのでしょうか?

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最高価値にリンクすることで、仕事のやる気が高まるということでしたが、他にも応用できる分野はあるのでしょうか?

もちろん他にも応用分野はあります。

私たちにとって最も身近であり、人生の質(氣持ちいい、幸せ)を決めると言ってもいいくらいに重要な『人間関係』にも応用できます。

人間関係は、職場もそうですが、家族やプライベートでのお付き合いなど、様々な分野に存在します。人間関係が良好だと幸せを実感し、氣持ちがポジティブになって、活力も出てきます。

そして、その人間関係はコミュニケーションの質で決まると言っても過言ではありません。実は価値観はコミュニケーションの重要な鍵を握るものなのです。

私たちは誰もがユニークな価値観を持っています。つまり、誰一人として同じ価値観の体系を持つ人はいません。似ていることはあっても完全に一致することはない。それは指紋や声紋のように、ある意味、価値観の体系は私たちを特定できる、アイデンティティの1つです。

さて、自分とは異なる価値観を持つ相手とコミュニケーションをとるには、実は丁寧かつ慎重になされなければなりません。ですが、私たちは日頃ほぼ何も考えずに、自分の伝えたいことを相手に伝えるコミュニケーションをとっています。

それが上手くいく場合もあれば、上手くいかないこともあります。
本来お互いに愛し合っている夫婦や親子なのに、会話が噛み合わず葛藤が起きるのは何故か?

職場での人間関係が本来同じ目的、目標に向かって仕事をしているのにギスギスしたコミュニケーションになるのは何故か?それはコミュニケーションをとる時に、相手の価値観が何か?を知らずに、そして知らないからこそ、それを意識した会話をしていないことに原因があります。

もしあなたが良好なコミュニケーションをとりたいなら、まずはコミュニケーションには3つのタイプがあるということを知るとよいです。

その3つのタイプのコミュニケーションとは、次の3つに分類されます。

1.ケアレス(Careless)なコミュニケーション
2.ケアフル(Careful)なコミュニケーション
3.ケアリング(Caring)なコミュニケーション

それぞれについて説明しましょう。

1つめのケアレスなコミュニケーションとは、相手の価値観を無視または蔑ろにして、自分の価値観を主張または相手に押しつけるコミュニケーションです。

例えば、あなたが職場の上司で、部下に対して業務を指示するとしましょう。この場合、あなたが部下にやって欲しいことがあなたの価値観になります。あなたはその業務があなたの部署または会社にとって重要なものであると認識しています。

だからこそ、部下も当然理解している、そして部下にとっても重要な業務であると思い込んでいます。つまり、相手もその業務の価値を認めているとあなたは勝手に思い込んでいるのです。

そうするとあなたは、その部下に直接的に「君、この業務をお願いします。」と伝えるでしょう。でもその時、部下は他の自分が優先する業務に取り組んでいるとします。つまり、それは部下にとって重要な業務(最優先の価値観)です。

あなたはそのことを知りません。または知っていても、その部下の業務より自分が指示する業務の方が重要だと認識している。だからあなたはお構いなしに、自分の価値観(業務)を部下に指示するわけです。

部下にとっては、あなたから指示された業務は自分が取り組んでいる業務より重要なものとは思いません。なので優先順位は下がります。

なのであなたが指示した業務に対する部下の反応は

ー やる氣のない返事や態度
ー「はい」と返事はするものの、あなたの指示した業務は後回しになる

といったことになるでしょう。

あなたはその部下の反応に対し「なんとやる氣のない部下だ」と不満に思ったり「早く取り組め」と憤ることでしょう。このように「自分の価値観は相手の価値観よりも優先する」という認識が、ケアレスというコミュニケーションになります。

2つめのケアフルなコミュニケーションとは、それとは逆です。相手の価値観を過度に優先して、自分の価値観を無視または蔑ろにし、相手の主張(価値観)に従うコミュニケーションです。

この場合、部下のご機嫌伺いをすることになったり、部下に仕事を依頼できずに自分で仕事を抱え込み、結果として非常に忙しく我慢に我慢を重ねているのでストレスが溜まっていくことになります。

一見、部下とのコミュニケーションは良好に見えますが、自分の心の内はストレスが蓄積されフラストレーションに苛まれることになります。

コミュニケーションとして最も賢く、生産的で人間関係を良好なものにするのは、3つめのケアリングなコニュニケーションです。

ケアリングとは、自分と相手の価値観の両方を満たすコミュニケーションのことをさします。

上司が部下に業務を指図するにしても、部下の価値観と依頼する業務(上司の価値観)をリンクし、指図した業務が、部下の価値観に何らかのメリットとなる、役立つ、貢献するということを部下に氣づかせてあげるようにコミュニケーションするのです。

私たちは、業務をそのものを評価することはありません。その業務が持つ意味を評価するのです。

業務の持つ意味とは、その業務を担当する者にとって、自身の価値観にプラス(利益)となるのかマイナス(不利益)になのかの判断です。

そして利益とは、価値観と合致しているとか価値観をサポートしているという意味で、不利益はその逆で価値観に反したり障害となることを意味します。

もっと分かりやすく言うと、私たちは何かに取り組むとき、やりがいを感じるかどうかで、その取り組み方の姿勢は大きく異なりますよね。

では、あなたはどんなときやりがいを感じますか?と問うたとき、あなたはどう答えるでしょうか? きっと自分にとってメリットがあると感じた時と答えるでしょう。その「自分にとって」というのは「自分の価値観に対して」とするのがより正確な表現と言えるでしょう。

ではケアリングのコミュニケーションを具体的にどのようにとるのか?

端的に言えば、対象行為をすることが、相手の価値観にどのようなメリットを及すののかを知ってもらうということになります。ただ、会話は生モノですので、正確にケアリングのコミュニケーションのやり方を文字で伝えるのは難しいです。

ですので、ケアリングのコミュニケーションの事例を知りたければ、バリュー・ディターミネーションZoom研修バリュー・ファクター・トレーニング・プログラムに参加していただければ、深く理解していただけると思います。(注)日程をご確認の上、ご参加ください。


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